水素をエネルギー源として使用するケースが増えており、バイポーラプレートで構成されたスタックを備えた燃料電池を通じてクリーンな電力に変換する用途で使用されています。燃料電池の主な用途としては、車両用の固体高分子形燃料電池 (PEMFC) や、定置型発電機用の固体酸化物形燃料電池 (SOFC) などがあります。現在、Alleima Surface Technology部門は、PEMFCおよびSOFCバイポーラプレートの両方について、産業規模でのコーティング済み帯鋼の提供において業界をリードする企業となっています。

自動車用途の場合、車内での水素の安全な分配は最重要事項です。現在、当社は次世代水素自動車向けに、圧力タンクから燃料電池まで高圧水素を効率的かつ安全に供給するためのサポートをさまざまなOEMに継続的に提供しています。

Sanergy™ LT

Alleima Surface Technology部門では、最先端かつ、環境負荷の少ない真空コーティングプロセスにより、PEMFCバイポーラプレート用コーティング済み帯鋼を連続的に量産することが可能です。これにより、部品メーカーでプレートを個別にコーティングする必要がなくなります。Sanergy™ LTの技術により、当社はナノメートルレベルの被膜精度で、10,000メートルを超える連続長さのPVDコーティング 帯鋼コイルを提供します。
Sanergy™ LTについて

Sanergy™ HT

当社では、費用対効果の高い、工業規模での固体酸化物形燃料電池(SOFC)用インターコネクタ製造への注力をSanergy™HTで始めました。この製品は、回復力のある低コストの基板に保護コーティングを施し、クロムの蒸発とそれに伴うセルの劣化を防ぐように設計されています。この製品は、最先端のロールtoロールコーティングラインで、大量生産技術を用いて生産されています。
Sanergy™ HTについて

棒鋼製品

当社の棒鋼製品は、カップリング、バルブ、継手、ノズル、フランジなど、さまざまな機械加工用途における幅広い課題に耐えられるように設計されています。最大200 barの圧力にも対応可能です。